「人を生かす命」(ルカ23章33〜46節) ( 12.25/2011 )
「そのとき、イエスは声高く叫んで言われた、『父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます』。こう言ってついに息を引きとられた。」(ルカ23章46節)

23日のキャンドルサービスでは人の価値は地位や財産や健康等に由らないことについて考えました。本日は現在における復活の意味について考えてみたいと思います。

主イエスはガリラヤ湖畔では多くの人々を教えました。けれどもその人生の最後には弟子であるペテロにも「知らない」と言われ裏切られる形で十字架の死をとげます。しかしその死に際して彼が残した言葉が、「父よ彼らをお赦しください。」であったことを知らされた弟子たちに変化が起きます。すなわち主イエスを裏切って逃げてしまった弟子たちが、主イエスの死後、命をかけてイエスの名を伝える伝道者になっていったのです。

本当の命とは何なのか聖書はわたくしたちに問うているのではないでしょうか。それは成功者や支配者になることではないのではないでしょうか。具体的な解決を与える力は無かったとしても隣人と共に悩みどんな苦しみも赦しながら生活することなのではないでしょうか。そして、どんなに厳しい状況に置かれても「わたしの霊を御手に委ねます」、と神に信頼することが本当の生き方であると弟子たちは知ったのではないでしょうか。主イエスが悩みつつ十字架上で死んだことによって弟子たちの人生は変えられました。悩むから失格者なのではないのです。その時、人を赦す人々が近くに育っているのです。

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