「苦闘しながら努力する」(コロサイ2章14〜23節) ( 12.10/2012 )
「これらのことは、ひとりよがりの礼拝とわざとらしい謙そんと、からだの苦行とをともなうので、知恵のあるしわざらしく見えるが、実は、ほしいままな肉欲を防ぐのに、なんの役にも立つものではない。」(23節)

「以前はもっと優しい子だった」これは、信徒さんのお父様がおっしゃった言葉です。この点について良く考えてほしいとわたくしを優しく諭してくださったのです。しかしこれはひとつの家庭の平和が壊れてしまうほど重要な問題です。コロサイ人への手紙は道徳厳格主義に偏ったり密儀的な礼拝を始めてしまっていたことを知って書かれた手紙です。どんなに禁欲主義を謳っても肉欲を防ぐのに何の役にも立たない(23節)と教えています。ひとりよがりの礼拝や禁欲的生活ではなく、大切なのは以前持っておられた優しい心ではないかと思います。

では、パウロはどのように歩んだのでしょうか。彼特有の知的な教理の理解の仕方がローマ書に記されていますけれども、彼の生活に有ったのは苦闘と努力でした(1コリント4章)。内におられるキリストは勝利者を支えられたのではなく、傷つき倒れる弱いキリスト者を支えてくださったのです。謙遜で、神を愛し隣人を愛する、優しい心を持って生活いたしましょう。

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