神に対する生活(詩篇21篇1〜13節) ( 8.24/2010 )
「王は主に信頼するゆえ、いと高き者のいつくしみをこうむって、動かされることはない。」(7節)

神は私たちの生活を顧みていてくださるのでしょうか。この詩篇も戦争のある時代に詠まれました。けれども作者の目的は、自分のために敵に勝つか負けるかではなくあくまでも「人生の問題は敵ではなく神に対する生活だ」と伝えることにあるようです。そしてこの21篇は神を中心に神に信頼して祝福を受けるか、敵対して祝福を反故にするかに二分されることを教えていると思います。

この詩の一番のトピックはおそらく11節だろうと思います。作者は自分を神の側に付く者とするとしても神を拒むとしても、神に対して悪いことを企て悪いはかりごとをなし遂げることはできないことを教えています。そしてこの作者の歌いたかったことは、敵の動向ではなく神による王の生活の祝福であり主によって喜びが与えられていたことでした。そしてその豊かさには目を見張るものがあります。2から6節によりますと神は命までも長らえさせてくださると記されています。

けれどもイスラエルが小国であったように、自分の重荷を負いきれない場合どうすればよいのでしょうか。7節には「王は主に信頼するゆえ、いと高き者のいつくしみをこうむって、動かされることはない。」とあります。

神に向かって生活し神から新しい活路をいただきましょう。神に信頼する者を神は「神からのいつくしみを受け、動かされない」者としてくださいます。たとえ華々しさがなくても証になるのです。神を喜んでよいのです。

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