主は見捨てないから(詩篇22篇1〜31節) ( 8.30/2010 ) |
「彼は主に身をゆだねた、主に彼を助けさせよ。 主は彼を喜ばれるゆえ、主に彼を救わせよ」と。(8節) (なんと冷たい言葉)と最初感じました。けれども私たちは(愛していますけどこれ以上はお手上げです)という場面にしばしば遭遇致します。聖書の譬え話の中にも「あなたの身代を食いつぶしたこのあなたの子」と語る兄が出てまいります(ルカ15章30節)。(どうしてこんなにふがいないのか)なんて兄は考えてしまったのでしょうがこれは弟自身の気持ちでもあったでしょう。しかしこの詩篇22篇には「賛美はあなたから出るのです」(25節)と記してあります。これはこの詩篇の結論のように思います。すなわち自分を虫同然の存在として卑下していた作者が神からの愛を受けたことを歌った詩です。 その理由は28節、「国は主のものであって、主はもろもろの国民を統べ治められます」と記されています。どのような「救い」(31節)があったのかは定かではありませんが、それは神の顧み(24節)でした。 力無く端から見ている時、私たちは苦難に対して弱い者ではないでしょうか。また自分の力で神に立ち返ることができるほどさとくもないのかもしれません。けれども現実に苦しみの中にある方がしばしば神によって体も心も生かされる日を体験しておられます(26節)。この詩篇は「主がなされたその救い」(31節)に向かっていきます。 進んで主に身をゆだねて生活いたしましょう。 |
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