「主にゆだねよ」(詩編55編1節〜24節) ( 9.13/2015 )
「あなたの重荷を主にゆだねよ 主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え とこしえに動揺しないように計らってくださる。」(23節、新共同訳)

この詩篇の55編は人間皆が持つ罪深さの下で、神への信仰が告白されています。信仰とは何なのか、考えてみましょう。

1.分解
(1節)表題、(2節〜3節a)嘆願、(3節b〜9節)悩みの理由、(10節〜12節)都の現状、(13節〜15節)近しい敵、(16節〜22節)神への信仰、(23節)勧め、(24節)信頼。

《23節の語彙》 
(投げよ、放り出せ)(〜の上に)(ヤーウェ:まことの神の固有名詞 主)(重荷、くじ) 
(…と…)(彼、彼女、あれ、それ、自身)(維持する、保持する、管理する、養う、支援する)(ない)(与える、にする、渡す、置く)
(〜に、〜の、〜に関して)(昔、遠い昔、永遠、永久)(くびき、棒、運び台)(〜に、〜の、〜に関して)(正しい)

2.メッセージ
内部に起こった敵の問題を、著者は主に向って放り出せと命じています。すなわち、自分の力にすがってはならないと勧めています。果たして、できるでしょうか。

3.赦しの問題
誰しも、すべての人を赦せたら幸せになれるでしょう。しかし、自分の価値基準はなかなか捨てることができないものです。自分の苦しみのために祈ることすら困難です。しかし、この詩編の結論は、(あなたがあなたを支えるのではなく、主はあなたを支えてくださる)というのです(23節)。ゆえに、わたくしたちは、赦せないそのままの状態で、主に向って祈りだして良いのです。「ゆるせない私の罪を赦してください」と祈って良いのです。祈りの結果は、
ローマ人への手紙の4章25節(2版新約271頁、3版295頁)には、「主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたからです。」と記してあります。わたくしたちが悔い改めの祈りをささげた瞬間に、主イエスは(あなたが祈る前から、既に、十字架の上にあなたの罪を負って死に渡されているから、心配せず、委ねなさい)とおっしゃってくださり、「義と認められるために、よみがえられた」とは、(義の実感が与えられないのは、生きておられる主イエスと語り合う生活をおこたっているからだよ)と言う意味です。
生きておられる主イエスが、わたくしたちの心から苦しみをごぼう抜きにしてくださるのです。今日がわたくしたちにとっての救いの日です。

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