「聖霊による恐れない伝道」(使徒の働き8章26節〜40節) ( 3.8/2016 )
「御霊がピリポに『近寄って、あの馬車といっしょに行きなさい』と言われた。」(29節)

執事として選ばれた7人(6章3節〜6節)のひとり、ピリポは信徒伝道者でしたが、8章7節と13節、そして26節〜40節を見ますと、驚くほど用いられています。その秘訣は、

1.御霊による伝道(26節〜29節)
ピリポは人の立てた計画に則って伝道したのではなく、御霊に導かれて伝道しました。

2.聖書を理解していた(30節)
ピリポは聖書の内容をよく理解していました。それは、彼の知恵によるものではなく、祈りと聖霊の解き明かしによるものでした。ダニエルもネブカデネザルの夢を解き明かすために天の神のあわれみを請いました(ダニエル2章18節〜23節)。コロサイ1章9節「絶えずあなたがたのために祈り求めています。どうか、あなたがたがあらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころに関する真の知識に満たされますように。」また、ヨハネは涙の祈りで解決を受けました(黙示録5章4節)。

3.恐れないで悔い改めを伝えた(35節)
ピリポは、宦官を恐れず、宦官に罪を示し、悔い改めてバプテスマを受けるように勧め、結果として、宦官は自ら洗礼を受けることを申し出ました。使徒の働き2章38節は、罪を認めることが必要であることを教えています。そして、罪を捨てる決心が必要であることを教えています。そして、更にイエス・キリストの名によってバプテスマを受けることを勧めています。洗礼を受けた後も、ルカ5章36節から39節にあるとおり、古い生活を温存せずに、新しい生き方に変わらなければなりません。これからも、掘り出された穴を忘れず(イザヤ51章1節)に、高ぶらず日々悔い改めましょう。そして何よりも、「主の霊がピリポを連れ去った」(使徒8章39節)ピリポの喜びは宦官が救われても主イエスおひとりでした。「キリストのありのままの姿を見る」(1ヨハネ3章2節)思いで、主イエスを賛美しましょう。主イエスを仰ぎ見るときに、主がわたくしたちを変えてくださるのです。恐れない者とされるのです。
(参考図書;C・H・スポルジョン『夕ごとに』(いのちのことば社、昭和42年)、52頁)

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