「パウロの祈り」(使徒の働き20章17節〜38節) ( 8.23/2016 )
「いま私は、あなたがたを神とその恵みのみことばとにゆだねます。みことばは、あなたがたを育成し、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を継がせることができるのです。」(32節)

パウロはエペソの長老たちを招いて最後の説教をしました。それは、みことばを思い出しなさい。そして実行しなさい(パウロ自身の歩んだ人生そのものが、あなたがたへのメッセージだ)というものでした(35節)。すなわち、

1.主に仕えること(17節〜27節、19節)
パウロの日常生活において心を占めていたのは主に喜ばれているかどうかでした。人を従わせることや名誉は彼にとっては意味のないことでした。パウロの心は御霊に縛られて(22節)いました。

2.みことばに育てられ生きてみせること(28節〜35節)
「みことばを思い出すべきことを、私は、万事につけ、あなたがたに示して来たのです。」(35節)みことばこそ、神のご計画の全体です。パウロは『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われた主イエスの言葉に従い、自ら働いて、弱い者を助けながら伝道しました。彼は自らの欲望の奴隷であったところから解放されて、神のみことばが幸いなものであることを知り、神のみことばに従う姿を見せたのです。

3.宣教は主の御業(36節〜38節)
みことばに従えたのは、ただ神の恵みでした。「神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰」(21節)が、神のみことばを実現したのですが、パウロにできたことはただ神に祈ることだけでした。そして彼の心は神に向けられることよって初めて満たされ、祈りを通して満たされ続けていました(22節)。そして数々の陰謀と試練の中で彼が遭遇したのは、神の絶対的な加護でした(19節)。そして、この祈り(36節)が長老たちがパウロから受け取った最期のメッセージとなりました。

「みことばを思い出すべきことを、私は、万事につけ、あなたがたに示して来たのです。」(35節)これがパウロの願いでした。彼を救ったみことばは、わたくしたちの人生の中にも置かれています。隣人の言葉ではなく、みことばを思い出し祈りましょう。祈るときに、御霊が弱い私たちを助けてくださるのです。(22節)

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