永遠の命(ヨハネによる福音書6章32〜40節) ( 11.28/2010 )
「わたしの父のみこころは、子を見て信じる者が、ことごとく永遠の命を得ることなのである。そして、わたしはその人々を終りの日によみがえらせるであろう。」                        ヨハネによる福音書6章40節

マタイ5回、マルコ6回、ルカ4回、ヨハネ67回、これは福音書の各書簡に何回「ユダヤ人」という言葉が登場するかを表した数字です。すなわちヨハネによる福音書の特徴はユダヤ人でありながら、ユダヤ人の共同体の外側に身を置かざるを得なくなった人々を中心としてできた共同体でまとめられたものであるということです。

そして、その共同体が持っていた神学は永遠の命がイエス様によって与えられるものであり、現在とそして将来にそれが与えられるというものでした。ただ、ヘレニズム文化の影響かもしれませんが極端な二元論の影響が見られ、信じない人には冷たく感じられる福音書です。

イエス様が神から遣わされたことを信じたいと願うユダヤ人以外の人々にも、イエス様は「イエスは彼らに言われた、「わたしが命のパンである。わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決してかわくことがない。」」と語られました。

イエス様はすべての人にパンを与えてくださり、すべての人の価値を教えてくださいました。私たちもイエス様に倣って隣人に仕えるとき、私たちの内にも永遠の命、すなわち愛が鼓動しはじめるのです。

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