「わたしが主」(エゼキエル35章4節) ( 6.24/2019 )
「わたしがおまえの町々を廃墟にし、おまえを荒れ果てさせるとき、おまえは、わたしが主であることを知ろう。」(4節)

分解
 
1節〜4節 セイルの山への主のことば
5節〜9節 災難に遭ったイスラエルに敵意を抱き続けた結果
10節〜15節 ユダとイスラエルを占領しようとした結果

序論

34章にはイスラエル牧者への裁きと回復の預言があり、36章もイスラエルへの回復の言ですが、その間に、イスラエル(ヤコブの子孫)にとっては親族関係にあるエドムへの裁きが記されています。そこで問題となっているのは敵意(5節)、憎しみ(11節、列王上11:15〜16)や神に対する高慢(13節)、間違った喜び(15節)など、心の問題です。

1.告発されている罪(5節、10節)

イスラエル人が災難に遭った時に彼らを剣に渡したこと(5節)、そして北イスラエルと南ユダを占領しようとしたこと(10節)

2.知るようになる(4節、9節、15節)

祝福によって神を知る方もおられると思いますが、ここでエドムに対して告げられている知り方は荒廃です。

3.罪の原因(12節、13節)

エドムとは、エサウの別名です。すなわち、エドムとは「赤い」という意味ですが、創世記25章30節で赤い物で長子の特権を売ったのでそう呼ばれるようになりました。先に、敵意などエドムには心の問題があったことに触れましたが、神様はそれを聞いていると言われています。(12節、13節)そして、15節に罪の結果が告げられます。「おまえは、イスラエルの家の相続地が荒れ果てたのを喜んだが、わたしはおまえに同じようにしよう。」

結論

罪から離れましょう。そして「人々は、わたしが主であることを知ろう。」(15節)ということは、イスラエルやユダで問題が解決されるのではないということです。すなわち、イスラエルもユダも悪いことをしたので滅ぼされた。エドムも同じになるというのです。ゆえに、主である神に問題を告げ、神に聞き従うことを教えているのではないでしょうか。それは、神はあなたの苦しみを聞いてくださっていて(15節)、解決できるお方だからです。愛を冷えさせず、「わたしが主」と、事を決しておられる神に向かって祈りの手をあげましょう。エドムにとっても神は生きておられます(6節)。

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