尊重できる共同体へ(ピリピ人への手紙2章30節) ( 4.25/2010 )
「彼は、わたしに対してあなたがたの奉仕のできなかった分を補おうとして、キリストのわざのために命をかけ、死ぬばかりになったのである。」 ピリピ2章30節

ピリピの教会のためにパウロが送りたいと思った使者がふたりこの2章には登場しています。ひとりはテモテで、錬達していて「テモテのような心で、親身になってあなたがたのことを心配している者は、ほかにひとりもない。人はみな、自分のことを求めるだけで、キリスト・イエスのことは求めていない。しかし、テモテの錬達ぶりは、あなたがたの知っているとおりである。・・・」と人々に知られています。もうひとりはエパフロデトでした。彼はパウロの窮乏を助けるために贈り物を携えて届けたのですが、彼は不本意でしたが死ぬほどの大病を患ったということです。クリスチャンなのに、神様に従ったのに、とピリピの教会内にもエパフロデトのために大きな動揺があったと思います。

神様はエパフロデトの望んでいた結果と違う人生へ導かれました。けれども、使徒パウロはピリピ教会にエパフロデトが喜びをもって迎えられ尊重されるところであってほしいと伝えています(29節)。

さて、「あなたがたの奉仕できなかった分を補う」とは、信仰の大きさだけでなく病を負うこと、悩みの中に陥ることもこれに含むことはできないでしょうか。これからも、それぞれキリストのわざのために力を尽くして励みましょう。主イエス様の教会はどんな奉仕を担っている方も大いに喜ばれ大切にされ尊重されるところなのです。互いを愛し合い理解し合って違う形の重荷も理解できる教会、エパフロデトがホッとできる教会として成長してまいりましょう。

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