「通ったことのない道」（ヨシュア3章4節） ( 2.4/2020 )

「あなたがたと箱との間には、約二千キュビトの距離（約900メートル）をおかなければならない。それに近づいてはならない。それは、あなたがたの行くべき道を知るためである。あなたがたは、今までこの道を通ったことがないからだ。」（4節） ヨルダン川からエリコへ向かっていこうとしているイスラエル人がここで直面したのはヨルダン川を渡らなければならないという問題でした。（ヨルダン川河口（死海）からエリコまでは約15キロですので、大分ですと、大分川河口から西に進めば別府のフェリー乗り場くらいの距離です。）すなわち、目的地は近いのですが、川を渡るという経験したことのない問題が目の前にありました。 1.神の方法 彼らは上流に迂回したのではなく、船で渡ったのでもなく、橋を架けたのでもなく、ヨシュアは神が命じられた通り（8節）、祭司に契約の箱をかつがせヨルダン川の中に立たせます。契約の箱をかつぐ祭司の足がヨルダン川にひたったとき（15節）、ヨルダン川ははるかかなたの上流でせきをなして立ち、かわいた地が現れ、民は渡りました（17節）。契約の箱は4章10節によりますと、民が全員渡りきるまで川の真ん中にかつがれていました。 2.通ったことのない道 民はただ命ぜられるままに川底を歩いて渡ったのです。 3.神がヨシュアと共におられることを知った道（7節） 神がおられることを知った道とは、立派な道の上ではありませんでした。川の道でした。おそらく、民がヨシュアに信頼することになった出来事とは、石がゴロゴロ横たわっている苦難の道でした。 神様はご計画の道を通ったことのない民のために、900メートルの距離を置かれたのです。「わたしたちは、いつもこんなですから。気にせんでください。」これは、わたくしが契約違反してしまいお詫びに伺ったときに、職人さんから聞かせていただいたお赦しの言葉です。教会員の方にこのことをお話ししましたら、良い会社には良い方が集まるんだよと教えてくださいました。 わたくしは良い人間ではないのですが、900メートル先では、「キリストが内に住んでくださっていますから大丈夫です（ガラテヤ2章20節）。気にせんでください。」と言えるように祈り備えたいと思っております。

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