「いつまで延ばしているのか」(ヨシュア18章3節) ( 7.5/2020 )
「ヨシュアはイスラエルの子らに言った。『あなたがたの父祖の神、主があなたがたに与えられた地を占領しに行くのを、あなたがたはいつまで延ばしているのか』」(3節)

ヨシュア記18章は、シロに集まっていたイスラエルの民に対して相続地が決まっていない7部族のために相続地の調査命令が下されたところです。具体的には各部族3名ずつ、計21人の調査隊が編成され既に相続人が決まっているヨルダンの東側と南部のユダ部族の地、そして北部のヨセフの子孫(マナセとエフライム)の相続地以外を調査させたというものです。

1.命令によって彼らの人生は変わった

シロを占領して礼拝の場所、すなわち会見の天幕を張って彼らの心には安心があったのだと思います。しかし、神の命令は相続地を得ることでした。そのために、ヨシュアを通して神は命令を与えてくださったのです。勉強も自分だけではできなくても、学校に通うことで先生の指導を受けることができ全然知らなかった世界を知ることができます。7部族にとっては指導者が必要でした。そして、イスラエルには指導者の言葉に答えることができる21人がいたのです。私共にも、相続地を歩み、見て、体験して伝えることができる存在が必要ではないでしょうか。

2.聖書が語る今の世界

エペソ人への手紙を読みますと、そこではっきり語られていますのは、クリスチャン(エペソ1章4節、5節)というのは、「彼が自分のいのちを死に明け渡し」(イザヤ53章12節)神の御子が私共の罪のために命を注いで贖い出してくださったそんな存在だと教えられています。そしてこの世にあって望みもなく神もなかった日本人(異邦人)が選民であるユダヤ人とキリストの十字架によって敵意が打ち壊され一つからだとされ、キリストを通して私たち二つのものが、一つの御霊によって御父に近づくことができる神の家族とされているのです(エペソ2章12節〜19節)。しかし、闇の世の主権者たち、すなわち、もろもろの悪霊に対する戦いが今の世なのだというのです(エペソ6章12節)。
7部族の調査員たちのように私共が今の世界を書き記してみるならば、闇の世の主権者の仕業が列挙されるはずです。しかし、キリストによるならば御父(すなわち神)に近づけるはずです。ちなみにエペソ人への手紙には世と戦うための武具が記されています(エペソ6章14節〜18節)。そして、一番身近な自分の妻を自分のからだのように愛しなさい(エペソ5章28節)。と具体的な世との戦い方が記してあります。そして、何よりもキリストが教会を愛し、教会のためにご自身をささげられたように妻を愛しなさい(エペソ5章25節)。とありますので、学校に通うように教会に通ってキリストの愛を体験されることが闇の世の主権者に対抗するための一番良い方策だと思います。

3.調査後の分割

調査報告された内容に沿って、ヨシュア記18章10節においてくじが引かれたことがわかります。9節には「その人たちは行って、その地を巡り」とあります。私共の1年、2年、そして10年、20年、30年が後の世の世代に影響を与えるのです。(あ〜、うちの親、あ〜歩んで、あ〜なったのか)皆、報告書を知らず知らずのうちに後の世に残しているのです。
ただ生きるのではなく、命令を受け取った時から人生は変わるのです。

TOP