「落胆しないで」(エペソ3章13節) ( 9.13/2020 )
「ですから、私があなたがたのために受けている苦難のゆえに落胆することのないようお願いします。私の受けている苦しみは、そのまま、あなたがたの光栄なのです。」(13節)

パウロの証を通して苦難の意味を考えてみましょう。パウロは苦難にいくつかの意味を見いだしていました。

1. あなたがたの光栄(13節)

パウロは自分が受けている苦難によって、落胆しないでほしいと手紙を書いています。苦難には意味があったのです。パウロの苦難はそのまま、エペソの教会員の光栄でした。

2.キリスト(17節)

「こうしてキリストが、あなたがたの信仰によって、あなたがたの心のうちに住んでいてくださいますように。」(17節)パウロの人生に満ちていて、エペソの教会員たちが見聞きしていた彼の苦難はキリストの現れでした。パウロは手紙の受け取り手である方々の心にもキリストが住んでくださるようにと祈っています。

3.キリストの愛(18節、19節)

彼の受けた苦しみは広く長く高く深いものでした。しかし、その苦しみを通して彼が知ったのはキリストの愛でした。彼にとってキリストに満ちていただくことは、苦難に満ちることであり、人知をはるかに越えたキリストの愛を知ることでした。

敗戦まで日本人による支配に苦しめられていた方々が今はクリスチャンになり、わたくしをも愛してくださったことを何度も体験させていただきました。また、私の母教会の方々は、東日本大震災が起こっても予定を変更することなく、3度も伝道応援のために十数人のチームを組んで九州から東北までかけつけてくださいました。キリストの愛はキリストに動かされている人々の苦難の中に証されています。
苦難の中にキリストの愛はあるのです。キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さが。

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