「代弁者」(エペソ4章32節) ( 10.4/2020 )
「神も、キリストにおいてあなたがたを赦してくださったのです。」(32節)

4章を分解しますと、前半の1節から16節までは一致の勧め、後半の17節から32節までは歩み方について記されています。

前半の鍵はおそらく11節の「キリストご自身が」です。キリストご自身が使徒、預言者、伝道者、牧師、教師を立ててくださいました。それは、奉仕の働きをさせるためです。この奉仕の働きがないとからだを建て上げることはできません。そしてキリストのからだを立て上げ、一人の成熟した大人となってキリストの身の丈にまで、かしらであるキリストに向かって成長するのです。今は型枠しか見えなくても、やがてキリストが見えるように、キリストご自身が、立てた人々を用いて私共の奉仕を導いてくださいます。

後半は悪意を捨てて優しい心で赦し合いなさいと記されています。大切なのは27節の「悪魔に機会を与えないようにしなさい。」と30節の「神の聖霊を悲しませてはいけない。」です。悪魔か神の聖霊か、どちらに従うのか今日決断しましょう。

1.むなしい心の処理をしよう!!(17節)

むなしい心の出どころは、神のない生活です。その原因は無知とかたくなな心です。その結果、感覚を失ってしまい好色に身を任せてあらゆる不潔な行いを貪るようになっています。
このための対策は、法整備や道徳教育では手に負えません。21節にキリストについて聞き、キリストにあって教えられなさいと記してあります。
その教えとは人を欺く情欲によって腐敗していく古い人を脱ぎ捨てなさい。そして真理に基づく義と聖をもって、神にかたどり造られた新しい人を着なさいと勧めています。

2.古い人、悪魔に機会を与えている人とは

偽り(25節)、怒り、憤り(26節)、盗み(28節)、悪いことば(29節)、無慈悲、憤り、怒り、怒号、ののしり、悪意の人です。これらを脱ぎ捨てましょう。

3.新しい人、神にかたどり造られた人とは

隣人に真実を語ること(25節)、困っている人に分け与えること、正しい働き、労苦して働くこと(28節)、必要なときに、人の成長に役立つことばを語り、聞く人に恵みを与えること(29節)、親切、優しい心で赦しあうこと(32節)

最後に、今、着替えができていないと感じられる場合、30節には聖霊によって証印をおされているとあります。子牛は成長します。持ち主が見込んで買い取ったのですから必ず成長します。どのように成長するのかと言いますと、「互いに親切にし、優しい心で赦し合いなさい。神もキリストにあってあなたがたを赦してくださったのです。」(32節)すなわち、怒ることを悲しんでおられるのは神の聖霊です。鉛筆は芯を出すために研がれます。芯、書き出されるものとは、「神はあなたをキリストにあって赦している。」です。わたくしたちキリストのからだの生涯は、神と人に悔い改め整えられて、悩むことなく、安心してこの神の赦しを写し出し代弁します。

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