『心に本物の喜びを』(マタイ2章9-12節) ( 12.20/2020 )

「その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。」(10節)

序.

今年は世界中が混乱に陥り今も出口が見えない中にある。このような時こそ真の救いを求める時。暗黒の世で真の喜びを見出した博士達に学びたい。

1.博士たちは神を求めた

博士たちは財も地位も学識もすべて不自由なかった。なぜ彼らは神を求めたか?

今リモートが流行っているが、画面の外では靴下に穴が空いていてもわからない。

しかし、その人の持つ本当の問題はそのような表面に表れない心の奥底にあるものではないだろうか?博士たちはそのことに気づいた。現代なら、学校の勉強でもネットでも占いでも解決できない心の奥深くにある問題。彼らは真の解決、救いを求めた。

2.人は神を求めない

多くの人は神を求めない。自分の願いを叶えるために神に願うが、人間の言うことを聞くならそれは人間の僕、人を救えない。しかし、自分が従わなければならない神、そのような神を人は求めない。そして問題は解決しない。

3.博士たちは喜びにあふれた

博士たちは長年探し求めた救いを見出した。彼らは実際に神に出会う前に、神のサインである星を見て喜んだ。現代の私達も神を見ることはできない。しかし、神を証明する聖書が与えられている。神を見なくても確信に満ちた喜びに満たされる。神を信じる人が語る福音によって神を確信する喜びに満たされる。
「あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。これは、信仰の結果であるたましいの救いを得ているからです。」(ペテロの手紙第一1章89節)

博士たちは喜びに溢れた結果、赤ん坊の主イエスにひざまずいた。まだ何も事を起こしていないイエスを神と崇めた。自分のプライドも関係なく。人は自分を愛する者の言葉に対しては聞き従うことは喜び。博士たちは自分を愛してくださる神に出会い喜んで神にひざまずき、神の栄光と恵みにふさわしい真心からの贈り物を神にささげた。世界で最初のクリスマスプレゼントは神を礼拝する心。

おわりに. 本物の「メリークリスマス!」を

だれにでも、心の奥に誰にも見せられない部屋がある。心に深い問題がある。しかし、神はその部屋に入ってあなたの心の空洞を埋めたいと願っておられる。その重たい扉はあなたの側からしか取っ手がついていない。あなたの側からその扉を開いて神をお迎えするなら、神はあなたの心に入りあなたの神となってくださる。神にひざをつくことは負けを意味しない。それが人間の本当の平安だから。私たちも神の前にひざまずき、神に真の安息をいただいて、神からの喜びをいただこう。そして真心からの「メリークリスマス!」と、神へのお祝いをおささげたい。
(説教者;田代 美雪牧師)

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