「永遠に続く国」(ダニエル書2章44節) ( 9.26/2021 ) |
「この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国はほかの民に渡されず、反対にこれらの国々をことごとく打ち砕いて、滅ぼし尽くします。しかし、この国は永遠に続きます。」(44節) ダニエル書2章は、ネブカドネツァル王が夢を見、その解き明しを聞くという内容です。この出来事を通してダニエルは神に祈り(18節)神からの答えを受け、王に報告し、バビロン全州を治める者、すべての知者をつかさどる長官に任命されました。 1.夢を解き明かす神がおられる。 王は、夢の解き明しを国の呪法師、呪文師、呪術者、カルデヤ人、すなわち知者たちに求めたのではなく、夢の内容とその解き明しを求めました。知者たちの答えは、11節にありますが、「肉なる者と住まいをともにされない神々以外に、それを王の前に示すことができる者はおりません。」というものでした。 2.王の心に芽生えた殺意 12節に王の殺意が記されています。「王は怒り、大いにたけり狂い、バビロンの知者をすべて滅ぼせと命じた」のです。 どうにもならないことが分かった時、王の心はたけり狂いました。 3.天の神のあわれみを乞う者 しかし、ダニエルとハナンヤ、ミシャエル、アザルヤは天の神の憐れみを乞う者たちでした。彼らの祈りによってバビロンの知者たちのいのちは救われることになります。 すなわち、19節、「夜の幻のうちにこの秘密がダニエルに明らかにされた」のです。ダニエルは天の神をほめたたえました。 その賛美はどのようなものかと言いますと、 「神の御名はほむべきかな。とこしえからとこしえまで。知恵と力は神のもの。神は季節と時を変え、王を廃し、王を立てる。知恵を授けて賢者とし、知恵を授けて悟りある者とされる。神は、深淵なこと、隠されていることを明らかにし、闇の中に何があるかを知り、ご自分の内に光を宿される。私の父祖の神よ。私はあなたに感謝し、あなたを賛美します。あなたは私に知恵を授け、今、私たちが訪ねたことを私に明かし、王の心のうちを私たちに明かしてくださいました。」(20節〜23節)というものでした。 今、心に巻き起こるさまざまな不安や苦しみを理解してもらえない方々。神はあなたのためにもご計画をもっていてくださいます。 ダニエルのように神の憐れみを乞うてみてはいかがでしょうか。 ネブカドネツァルのためのご計画は4つの王国、頭(純金、バビロニヤ、BC606〜BC539)、胸と両腕(銀、BC539〜BC331メド・ペルシャ)、腹ともも(青銅、BC331〜BC146、ギリシャとマケドニア)、すねと足(鉄と粘土BC146〜AD476ローマ)39節「自分より劣るもう一つの国が起こり・・・」、と告げられて王は対策を講じてしまいます。 私共は神の御計画をどのように受け止めているでしょうか。 「夏の脱穀場のもみ殻のようになり、風がそれを運んで跡形もなくなりました」とあります(35節)。悲しみを受け止めて、ただ神だけに頼ってみませんか。永遠に続く神の国に生き、天の神を礼拝してみませんか。 |
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