「キリストを相続す」(コロサイ1章27節) ( 1.3/2022 )
「この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。」(1節)

使徒パウロは奥義を余すところなく伝えるために苦しみを喜びとしながら(24節)生きていました。お金を得るためなら苦しみをも喜びとするのではないでしょうか。しかし、神がご計画くださった相続分とは、お金ではなくあなたがたの中におられるキリストです。

1.忍耐と寛容(11節)

忍耐と寛容があれば、家庭も社会も壊れることはありません。そのために必要なことは神のみこころについての知識です。

2.神のみこころについての知識(9節)

神のみこころとは何なのでしょうか。異邦人が奥義にあずかる(27節)とありますが、12節に「光の中にある、聖徒の相続分にあずかる資格をあなたがたにお与えくださった御父に、感謝をささげることができますように。」日本人は聖書で言うところの異邦人です。パウロは異邦人が神の栄光の支配により、あらゆる力をもって強くされるように(11節)祈っています。そして知っておかなければならない、彼が伝えたかった知識とは、御子についての知識であり、労苦しながら努力する価値のあるものとは(29節)この地上の富ではなく、自分の足跡でもなく、異邦人の為のキリストなのです。

3.キリストは神(17節〜23節)

御子は見えない神のかたちであり、すべての造られたものより先に生まれた方です。なぜなら、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子によって造られ、御子のために造られていて(16節)、十字架の血によって平和をもたらし、神から離れ、敵意を抱き、悪い行いの中にある者を神と和解させてくださったのです(22節)。

ただし、わたくしたちは信仰に土台を据えなければなりません。そして、堅く立ち、聞いている福音の望みから外れることなく、信仰にとどまらなければなりません。この福音は、天の下のすべての造られたものに宣べ伝えられています。

22節に神と和解させていただいた私たちであると記されているのに、人をゆるすことができないなど、苦しみが付きまとう日々ではないでしょうか。また神から離れている方が幸いであるかのような悪しき力の支配に服した生活をしているのではないでしょうか。その対策は20節にあります。「十字架の血によって平和をもたらし」すなわち、へブル9章14節「とこしえの御霊によって神にお献げになったその血」が良心をきよめるのです。では、今何ができるのでしょうか。信じることだけなのです。

信じてその効果が表れるまでどうやって待てばよいのでしょうか。コロサイ1章13節「御父は、私たちを暗闇の力から救い出して、愛する御子の御支配の中に移してくださいました。」パウロは御子イエス様を証ししたのです。このお方を証しする以外に、どんな愛をもってしても人を罪の苦しみから救う手立てはありません。すなわち、あなたとすべての造られた者の相続分とは、この御子の御支配です。御子は今も私共のために戦ってくださっているのです。水先人は数センチ単位で昭和電工ドームのように大きなタンカーを接岸させることができるそうです。キリストを心にお迎えし、彼の力に期待し、彼の力を体験し証言しましょう。

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