「新しく生まれる」(ヨハネ3章3節) ( 1.30/2022 )
「イエスは答えられた。『まことに、まことに、あなたがたに言います。人は新しく生まれなければ、神の国を見ることはできません。』」(3節)

わたくしは大学生の頃、この聖書の言葉を通して、(あっ、主イエス様に頭になってもらうのだ)。と教えられました。自分は主イエス様の手足として歩んでいけばよいのだと。続く8節に、「風は思いのままに吹く…どこから来てどこへ行くのか分かりません。」とあったからです。けれども、その人生の目的に自分の欲望の達成というものが鎮座している間は、私の人生は聖い神とは全くかけ離れた人生でした。

人生の目的は何なのでしょうか。それは、お金でも名誉でも家族でもなく神です。ゆえに、神との間を隔てている闇を取り除かなければ、「義も平和も聖霊による喜び」(ローマ14章17節)もないのです。すなわち欲望が充足される自己満足の世界が救いではなく、聖い神との交わりが実現することが救いなのです。

神との間を隔てていて神を見えなくしているものを、どうすれば取り除けるのでしょうか。まず、神について知ることから始めましょう。人間は自分を愛してくれる人を愛します。しかし神は神に反逆する者をも愛してくださり、太陽を昇らせ雨を降らせてくださるのです。今、神に対する憎しみしか持ち合わせていない方にも、ヤコブ1章17節には、「すべての良い贈り物、またすべての完全な賜物は、上からのものであり、光を造られた父から下って来るのです。父には移り変わりや、天体の運行によって生じる影のようなものはありません。」神はいつでも「自分は○○な者です。」とへりくだって祈る者を救ってくださるお方です。

ある所に、一人の男性がいて、無実の罪を着せられて憎しみの思いに支配されていたそうです。しかし、神様は彼に、ふと、もし全知全能の神がおられるならわたくしのすべてを知っていてくださるはずだという思いを与えてくれて夜ぐっすり休めたそうです。次の日、彼は聖書を手に取って読み始めたそうです。すると、マタイ11章28節に
「すべて疲れた人、重荷を負って苦労している人はわたしのもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう。」という言葉を読んで、ここに神がおられると知ったそうです。そして、ルカ5章31節から32節、「医者を必要としているのは、健康な人ではなく病人です。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためです。」という言葉を読んではっきりと悔い改め、キリストを通して神を信じる生活を始めたそうです。

また、ある商売人が商売繁盛を祈願してくれと日本古来の宗教の聖職者に頼んだそうです。しかし、その商売というのは人のからだを売買する商売であったそうです。このことから分かることは、私たちの心には捨てたい罪と捨てたくない罪があるのではないかということです。聖書が証言している神は玉虫色の神ではありません。聖なる神なのです。人にもご自身にも聖なること義なることを求められます。ゆえに、私共も捨てたくない罪も捨てなければなりません。神が罪人である私共の祈りを聞くためになして下さったことが、御子イエス・キリストの十字架です。
御子イエスの血がすべての罪から私たちをきよめるのです。(1ヨハネ1章7節)

御子イエス様の血潮に信頼して、自分の罪を神に打ち明け、ゆるしを求めるならば、神は神の方法で神の定められた時に救いを与えてくださるのです。
ヨハネの黙示録21章8節に「しかし、臆病な者、不信仰な者、忌まわしい者、人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある。これが第二の死である。」とあります。

数カ月前に歯科で、レントゲンを撮ってもらいました。すると、表面ではわからなかったのですが歯の内部が虫歯になっている歯が見つかりました。冷たいものを食べたときにしみたり、違和感はあったのですが、レントゲンで見ていただくとはっきりとしたのです。私共の人生も違和感があるがはっきりしない苦しみもあるのではないでしょうか。部分的に聖いというのでは神の国に入ることはできないのです。

新しく生まれなさいと勧められています。もし、心に平和がないなら、そして義がないなら、また喜びがないなら(ローマ14章17節)神は救いを与えようと待っておられるのです。まず、ゴールを自分の欲望から神へと変えましょう。そして神と親しく血潮に信頼し祈りみことばを聞き交わりましょう。聖霊が必ずあなたに救いの時を与えてくださり、内住の罪から解放してくださいます。もし、その時が来たなら、誘惑にも勝てます。大在に係留してある小さなボートでペルシャ湾まで航海していたような人が、大型タンカーに船ごと積み込まれて旅ができるようになるのです。神に期待しましょう。そして救いを証ししましょう。

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