「驚きすくむ」(ダニエル8章27節) ( 4.17/2022 )
「私ダニエルは、何日かの間、病気になったままでいた。その後、起きて王の事務を執った。しかし、私はこの幻のことで驚きすくんでいた。それを理解できなかったのである。」(27節)

1節〜2節 第二の異象 7章にも異象がありますが、この8章の異象はベルシャツァル王の第三年、紀元前551年、ダニエルが70歳頃に見たものと思われます。
3節〜4節 雄羊登場 二本の角はメディアとペルシア
5節〜7節 雄山羊登場 ギリシアのこと
8節〜12節 ギリシアのアレクサンドロスの後、国は分割され(エジプトとパレスチナはプトレマイオス1世、バビロニアとシリアはセレウコス、小アジアはシュリマコス、マケドニアとギリシアはアンティパトロス)セレウコス朝8番目の支配者であったシリアのアンテオカス・エピファネスが出て来ること、そしてその勢力。
13節〜14節 常供のささげ物を廃する期間(紀元前165年ユダ・マカバイオスによって神殿での崇拝が復興されるまで)
15節〜26節 ガブリエル登場、解き明し
27節 ダニエル病気になり、その後起きて執務についた。

この幻が見せられたのは紀元前551年です。そして、マカバイオスによって神殿が取り戻され、宮がきよめられるのは紀元前165年です。386年後に成就する宮きよめまでの壮大な時代の流れを見せられてダニエルは病気になります。

エピファネスはエルサレムのギリシア化を命じ、安息日を守ること、割礼、律法の書を禁じ、これを破るものを虐殺し女や子どもを奴隷として売り、エルサレムの石垣を壊して市民を追い払い、エルサレム神殿にゼウスの祭壇を設け、豚を供えました。更に、神に忠信なユダヤ人650人をれき死させ、妊婦の胎児血を神殿にそそぎ宮を汚しました。これが狂人エビマネス(エピファネスとは神の顕現または輝きの意)の行状です。

人は神の御救いに与らなければなりません。そうしなければ心をサタンに奪われて自由に使われてしまいます。
使徒の働き1章8節には「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」とあります。
紀元前169年アンテオコス4世エピファネスはローマの執政官レアナスにエジプト退去を迫られます。そしてやり場のない思いをエルサレムで爆発させます。しかし、紀元前164年アンティオコス4世は精神が錯乱しペルシアで死んだと言われています。  

私共を造ってくださった主はご自身の御子によってご自分の民をサタンの手から買い戻してくださり聖霊の宮としてくださいます。自分の証人として生きることをやめて、キリストの証人として生きる道を選び、求めてみませんか。主には買い戻す力があるのです。

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