『わたしの頭(かしら)を上げる方』(詩編3編) ( 5.15/2022 )
「しかし 主よ あなたこそ
私の周りを囲む盾
私の栄光 私の頭(かしら)を上げる方。』」(3節)

序.

子どもが4年になり、宿題を唸りながら取り組んでいる。私もそれを見て自分のやるべきことの忍耐を学ぶ。詩編3編から、苦難の中で耐える秘訣を学びたい。

1. クーデター

「アブサロムの難」はクーデター。昨日の友が今日の敵。人間不信、自己防衛、信仰喪失との闘い。そのような時、敵は最大の拠り所、土台である神を疑わせて、根底から揺るがせようとする。敵でなかった者たちまでも遠ざかっていく。弱みにつけこんだ偽りの助けが近寄ってくる。そのような中で真実な助け人も現れる。

2.転換点

困難の解決の糸口はまず私の心の中から。現状が変わらなくても、私の心が変わったら問題の8割は解決される。その秘訣の第一は「セラ、」静思。
パニックになりやけを起こし、味方さえも離れさせることがある。信仰を失い、神から離れる場合もある。しかし、そのような時にはまず「静まれ」。

その時、悪魔の手段に気づく。そして、静思の中で神に視点が合ってくる。

3節「しかし」。英語でバット。不信仰の火矢はバットで打ち払え。聖書の読み方。「神はいかなるお方か?」「私のために何をしてくださったか?」と考えながら読む。主は盾。周りからかけられる不信仰な声を打ち消してくださる。「私の頭を上げる方」。正しい裁判官がうなだれている被告に向かい、「あなたは正しい」と言って、頭を上げさせてくださる。リビングストンは奴隷売買を止めさせるに道を拓いた。しかし、それを敵が悪用し、現地の人からも「裏切り者!」と恨まれた。失意の中、アフリカの救いのために祈りながら召された。しかし、現地人の少数の弟子達がイギリスに遺体を運び、ウエストミンスター寺院に葬られた。サタンがもっと悪い事態に陥らせても最後に神は勝利と栄光を神の器に与える。「あなたは正しい」と神だけは認めてくださる。

ダビデは自分を王位に任命した権威は天地の王である神にあると思った。

それから平安が彼を包んだ。彼は眠り、食し、元気を回復し信仰に立った。リビングストンは母国にいれば安泰な医者。しかし、リウマチに悩まされながらも雨の当たる野外で眠った。誰を愛したため?夜露に濡れて枕した主を愛し、主が命をささげられた人々を愛から生じた行為。「主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。」(Uコリント8:9)

3. あなたの民にあなたの祝福が

嵐はいつか過ぎ去る。ある事業に失敗した実業家に年老いたワナメーカーが慰めた。「誰もあなたを信じてくれないですって?でも自分自身を信じなければなりませんよ。そして何よりも神様を信じてください。聖書の中には、あなたのような問題を解決できる方法があると知っていますか?今度は神様と一緒に共同事業をしてみてください。ほほえみを浮かべ…あなたは新しい人になります。」主のわざに励むのに躊躇は要らない。人に信頼されない試練の時も「頭を上げてくださる」主に信頼し、主の善に力を尽くして仕えていこう。
(説教者;田代美雪牧師)

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