「あなたのことばは」(ダニエル書10章12節) ( 7.25/2022 )
「彼は私に言った。『恐れるな、ダニエル。あなたが心を定めて、悟りを得ようとし、自分の神の前で自らを戒めようとしたその最初の日から、あなたのことばは聞かれている。私が来たのは、あなたのことばのためだ。』」(12節)

人は罪を犯すと神(創造主)から遠く離れた存在になってしまったことを感じるものです。しかし、神はあなたのことばを聞いてくださっています。

1.待つこと(2節、13節)

ペルシアの王キュロスの第三年、すなわちすでにエルサレム帰還がはじまり二年目の二月には神殿再建の工事も始まっていました(エズラ3章8節)。ところが、エズラ記4章5節には反対運動が起こりました。そのような中、バビロンにとどまっていたダニエルは三週間喪に服したのです。彼はごちそうを食べることを止め、祈りに専念したのでしょう。この期間はダニエルにとってつらい時間であったでしょう。なぜ、待たされたのでしょうか。13節まで読んでまいりますと、「ペルシアの国の君が二十一日間、私に対峙して立っていたが、そこに最高位の君の一人ミカエルが私を助けに来てくれた。」とあり、天の世界では祈りの答えが届くのを妨げる力が働いているというのです。けれども、12節「恐れるな、ダニエル。あなたが心を定めて、悟りを得ようとし、自分の神の前で自らを戒めようとしたその最初の日から、あなたのことばは聞かれている。私が来たのは、あなたのことばのためだ。」あなたのことばは聞かれているのです。

2.そこに立ち上がれ(11節)

ティグリス川の岸にてダニエルは主の使いの姿を見、幻を見ました。幻の内容は10章には触れられていませんが11章に解説されています。ただ、このところで述べられているのは主の聖を目の当たりにすると、人は立っていられないということです。主の使いの御姿とその幻を見たとき、ダニエルは力が抜け、顔の輝きも一変して、力も保てなかった(8節)と証言しています。(教会に行っても辛い思いになる。自分の弱さを示され、打ちのめされる)と思う方もおられるのではないでしょうか。しかし主は、(打ちのめされること、それはとても良いことなのだよ、立ち上がれ)と励ましてくださっています。12節「あなたが心を定めて、悟りを得ようとし、自分の神の前で自らを戒めようとしたその最初の日から、あなたのことばは聞かれている。」

打ちのめされても、主は「あなたは特別に愛されている人、恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」(19節)と力づけてくださいます。遅くなっても主の答えは必ずあなたのもとに届きます。それまで、何度倒れても主の御声によって、主の御愛によって立ち上がらせていただきましょう。

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