「主の来臨の目的」(マタイ5章17節〜20節) ( 12.18/2022 )
「あなたがたの義が、律法学者やパリサイ人の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の御国に入れません。」(20節)

1.旧約聖書の成就のため(マタイ5章17節〜20節)
 
「廃するためではなく成就するために来たのです。」(17節)

律法学者でありパリサイ人として有名なのはパウロというお弟子さんです。彼はピリピ3章6節に律法については非難されるところがない者と言っています。しかし、悩みはあったのです。主の御前に聖霊によって示されている自分の姿は「死のからだ」(ローマ7章24節)でした。罪だらけの自分だったのです。しかし、ローマ3章21節先週触れましたが「しかし今や、律法とは関わりなく、律法と預言者たちの書によって証しされて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることによって、信じるすべての人に与えられる神の義です。」人はそれをやろうとしてできなかったけれども、今、わたくしの代わりに主イエス様が、それを成し遂げてくださったのだと信じることによって、私は救われたのだという意味です。主(創造主)の御前に誰一人律法を守れなかったのですが、主イエス様が神でありつつ人間であるお方が遣わされてきて律法をすべて守って神のみ旨を全く成就してくださって、ただ一人、人類の代表として(1コリント15章21節〜22節参照)律法を守り預言者のことばを守ってくださったのです。それがイエス・キリストです。それは十字架にまでかかって預言を成就することでした。このお方を信じる者をこのお方に連なる者として、彼を信じ合体することによってだけ(聖餐;ヨハネ6章54節〜56節)律法学者やパリサイ人にまさる義を与えられて、神の御前に出ることができるようにされたのです。

2.罪人を招くため(マタイ9章11節〜13節)

「わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためです。」

主イエス様は自称義人を一番嫌われました。「わざわいだ、偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは杯や皿の外側はきよめるが、内側は強欲と放縦で満ちている。」(マタイ23章25節)すなわち、自分は本当に罪深い人間だと、こんな汚れたわたしをきよめ分かって本当に晴れ晴れとして人生を歩ませてくれる方はおられないのだろうかと自分の真相を認めている人を招くために主イエス様は来られたのです。この招くとは交わりの中に入れるという意味です。心の中を人に見せられない罪人をです。(この罪は自分がいつまでも持っていたら罪人だけど、十字架についてくださった主イエス様に罪をおまかせして、私の代わりに主イエス様が死んでくださったということを信じるならば、救われるのです。)だから信じましょう。そして祈りましょう。そして洗礼を受けてください。そしてマタイ9章2節「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された」と祈ってもらってください。そして主イエス様との交わりに入れてもらってください。

3.真の平和のため(マタイ10章34節〜39節)

「わたしは、平和ではなく、剣をもたらすために来ました。…わたしのために自分のいのちを失う者は、それを得るのです。」

主イエス様は十字架にかかってわたくし共罪人を赦し愛してくださいました。そしてそれが本当の生き方であることを教えてくださいました。罪を認めるとは主イエス様と違う方向に歩んでいることを認めることです。そして悔い改めるとは、神であり主であるこの主イエス様に立ち返り従い始めることです。そして、主イエス様を信じるとは、主イエス様が救い主であることを信じ救いについて主イエス様に御頼りすることです。
友のためにいのちを捨てる(1ヨハネ3章16節)なら、主が家族も救ってくださり、家族にも真の平和(主イエス様にお従いする人生)を与えてくださいます(マタイ10章39節)。

4.奉仕と贖罪のため(マタイ20章28節)

「人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのと、同じようにしなさい。」

きよめとは、自分が清くなることではなく主イエス様と同じ人生を歩むことです。すなわち、今までは自分のために生きていた人も、これからは人に仕えることです。自分は罪人であっても主イエス様が私共の贖い主(ぬし)だから、主イエス様が私共の身代わりに死んでくださったから、主イエス様が私共に仕えてくださったから私共も新しい献身と服従をもって主イエス様にお従いしていけるのです。

主イエス様がご自分を投げ出そうと仕えるために来てくださったから、どんなに弱い自分でも主イエス様にお委ねしましょう。主は魂を造り変えることができるお方ですから(これから後、私の主人は主イエス様あなたです。)と主を心にお受入れする決断をいたしましょう。(参考図書;小林和夫著 栄光の富2)

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