「試練の時に」(1ペテロ1章20節) ( 1.9/2023 )
「キリストは、世界の基が据えられる前から知られていましたが、この終わりの時に、あなたがたのために現れてくださいました。」(20節)

1ペテロの手紙は、使徒ペテロによって紀元62年から64年頃、エルサレムから散らされて小アジアに散って行った信徒たちに宛てて書かれた手紙です。彼もローマで迫害のもとにいたのではないかと思いますが、その信仰の核は3節「神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。」にあります。すなわち、イエス・キリストのよみがえりです。

試練に対する称賛と栄光と誉れもキリストが再び現れるときに与えられます(7節参照)。今も生きておられるキリストが再び現れるときまで、「試練で試されたあなたがたの信仰」はと、信仰が試されることになります。11節12節を読みましても、キリストが苦しまれたように彼を信じる者たちも同じ苦しみを通されることを知るのです。ところが、彼らの生活には8節、喜びがあったのです(ヨハネ15章26節、16章14節参照)。すなわち、彼らにはたましいの救いがあったのです。(わたくしも以前は悪魔の奴隷でした。しかし、奴隷であることにも気づかず振り回されていました。ただ主の恵みによって救っていただきました。)

救いとは何なのか、13節に一言にまとめてあります。それは、キリストが現れるときに与えられる恵みだというのです。すなわち、キリストにお会いする日が来ることであるというのです。

キリストとは、
1,聖なるお方であり、人をそれぞれのしわざにしたがって公平にさばかれる。(15節〜17節)
2,キリストの尊い血によって、先祖伝来のむなしい生き方から贖い出してくださいました。(18節、19節、ローマ6章6節、7節、1コリント6章20節、コロサイ2章13節、14節、へブル9章20節)
3,キリストを死者の中からよみがえらせて栄光を与えられた神を、キリストによって信じる者としてくださる。(21節)

ですから、22節、きよい心で互いに熱く愛し合いましょう。

7節「試練で試されたあなたがたの信仰は、火で精錬されてもなお朽ちていく金よりも高価であり、イエス・キリストが現れるとき、称賛と栄光と誉れをもたらします。」
17節「公平にさばかれます。」
たましいの救いとはキリストの苦難と栄光であり、御霊によってそれに続く者とされることです。御霊がいてくださるから大丈夫です(11節)。
20節 キリストはあなたのために現れてくださいました。世界が変えられたのです。
25節「しかし、主のことばは永遠に立つ」(イザヤ40章6節〜8節)変わることのない主のみことばに信頼しましょう。

「だれが、神に選ばれた者たちを訴えるのですか。神が義と認めてくださるのです。だれが、私たちを罪ありとするのですか。死んでくださった方、いや、よみがえられた方であるキリスト・イエスが、神の右の座につき、しかも私たちのために、とりなしていてくださるのです。」(ローマ8章33節〜34節)

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