「苦難」(1ペテロ4章12節13節) ( 3.5/2023 )
「愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間で燃えさかる試練を、何か思いがけないことが起こったかのように、不審に思ってはいけません。むしろ、キリストの苦難にあずかればあずかるほど、いっそう喜びなさい。キリストの栄光が現れるときにも、歓喜にあふれて喜ぶためです。」(12節、13節)

まず、1節に「キリストは肉において苦しみを受けられたのですから、あなたがたも同じ心構えで自分自身を武装しなさい。」とあります。すなわち、キリスト者の避けられないものがあり、それがキリストと同じ歩みであり、それはすなわち、苦しみですというのです。しかし、クリスチャンは苦しみだけではないのです。その日常生活に溢れるものは喜びです。なぜなのでしょうか。それは、キリストと同じ歩みを与えられたからです。甲子園で試合に勝った人の喜びは一緒に練習した人たちしか分かち合えないように、キリストにしたがって苦しみを喜んで受け止めた人々のために、13節、キリストの栄光が現れるときが来ます。そのときにも歓喜に溢れて喜べるのです。

そして、7節「万物の終わりが近づきました」すなわち、もう再臨は近いのです。ですから、
1. 祈りのために、心を整え身を慎みなさい。(7節)
2. 互いに熱心に愛し合いなさい。(8節)
3. 神が備えてくださる力によって、ふさわしく奉仕しなさい。(11節)
という3つの勧めがあります。

最後に、19節に、真実な創造者に自分のたましいをゆだねなさい。14節には、もしキリストの名のためにののしられるなら、あなたがたは幸いです。栄光の御霊、すなわち神の御霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。と、神の福音に従う(17節)が苦難の中でも喜ぶための肝です。

1ペテロ2章24節25節によりますと、ののしる者をののしられる者に、神に反逆して怒っていた者を喜ぶ者に、苦しめるものを苦しむ者に、十字架をあざ笑う者を十字架を負う者に、愛さない者を愛する者に変えてくださるのが福音です。

4章は実生活における苦しみの書です。そして、そこにあるのは善を行いつつ真実な創造者に身をゆだねることです。福音に従いキリストを待ち望み、喜び、キリストの名のためにののしられ、御霊と交わりましょう(14節)。

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