『あなたは、わたしに従ってきなさい』(ヨハネによる福音書21章17〜22節) ( 5.8/2011 )
「ペテロはこの弟子を見て、イエスに言った、「主よ、この人はどうなのですか」。
イエスは彼に言われた、「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか。あなたは、わたしに従ってきなさい」。ヨハネによる福音書21章21〜22節                  

イエス・キリストの十字架は、弟子たちにとって絶望でした。その絶望があまりにも大きかった故に、弟子たちは何をしたら良いのか分からず混乱していました。ですから、イエス・キリストがよみがえられたことを知った時、彼らは喜びと共に、戸惑いと痛みを感じていたのです。神はわたしたちを良く知った上で愛してくださっています。それはわたしたちの強さを受け入れる愛ではなく、わたしたちの弱さを認めた上で、その弱さを支え、その中に働いてくださる愛なのです。ペテロは主を置いて逃げただけでなく、否んでしまいました。しかしそのペテロを神は特別に愛してくださっていたのです。「わたしを愛するか」と何度も尋ねられた主は、主が彼の弱さを知った上で愛していること、さらにその弱さの中に共に働いてくださることを、教えようとされたのです。わたしたちも、自分の弱さを見るとくじけてしまいがちです。しかし主は「わたしに従ってきなさい」と招き、共に歩んでくださるのです。この世の知識によってではなく、神の愛のうちを歩むもとさせていただきましょう。(説教者 船田肖二牧師)

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