『復活の確かさ』(1コリント15章12節〜20節、58節) ( 4.16/2023 )
「ですから、私の愛する兄弟たち。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに
励みなさい。あなたがたは、自分たちの労苦が主にあって無駄でないことを知っている
のですから。」(58節)

序. 再臨のメッセージから復活の信仰に与りたい。

1. 復活を認めない愚かさ

コリント前書は復活の最古の書と言われます。まだ復活を目撃した人々が生きていた時代の生き生きした証言を見ることができます。しかし、当のコリント教会では信仰が混乱し、問題が起こっていたようです。コリントの教会の生みの親であるパウロは心配して手紙を書きました。そのクライマックスは15章の復活についてのメッセージです。つまり、教会に様々な問題が生じて来るのは、「復活」信仰がはっきりしていないからだ、と、もう一度、福音の核心を確かめよ、と伝えます。
復活の福音を信じない原因は、ギリシャの哲学にありました。つまり、自分は賢いと思っている人が復活を否定するのです。
ところが、パウロは「十字架のことばは、滅びる者たちには愚かであっても、救われる私たちには神の力です」(1章18節)。と世の知恵に流される信徒に告げます。
復活を否定した時、信徒は愚かになりました。肉の思いは教会内に分裂を起こしました。性的な堕落が起きました。外部の人から笑われました。混乱が起きました。

それなのに、信徒は自己満足をし、快楽主義に陥り、主の日を恐れません。

2.受けた福音に立ちなさい

15章で「あなたがたが受けた福音は何だったのか?そこに立ち帰りなさい」
と魂の父であるパウロはコリントの教会に諭します。聖書は約束の書です。旧約は「主イエスは地上に来られるぞ」。そして約束はその通りになりました。新約の約束は「主イエスは再び来られるぞ」。主イエスの受難と葬り、復活は、聖書に約束されていた通りに起こりました。使徒たちは復活の主に会って変わりました。怯えていた人々が大胆に罪を指摘し、悔い改めを迫る使徒たちに。
パウロも復活の主に出会って変えられました。そして、キリストの死と等しくなることで、毎日復活のいのちを体験しました。

3.復活を知るためにはキリストの死と等しくなること

主の側に立って生きようとするなら、必ず、世との闘いが生じます。世に迎合して生きる時、キリストの死と等しくなる生き方にはなりません。だんだんと魂は眠らされていきます。キリストの死が曖昧になると復活のいのちから遠のきます。世の知恵が信仰を鈍らせるのです。復活・再臨が曖昧な信仰は、肉の思いと汚れに陥っていきます。
「血肉のからだは神の国を相続できません」(:50)私たちは再臨を待つために変えられていく必要があるとパウロは強調しています。そのままで、イエスさまを迎えらえますか?

結. 堅く立って、動かされず、主のわざに

目の覚めた信仰の秘訣。福音を受けた所に立つ。世の知恵でなく神を感謝して生きる。キリストの死を想い、主の働きの足りないところを補う働き人に。
(説教;田代美雪牧師)

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