『神のみわざが起こる時』(マルコ2章1節〜12節) ( 2.18/2024 )
「イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に『子よ、あなたの罪は赦された』と言われた。

When Jesus saw their faith he said to the paralyzed man
“Son your sins are forgiven.”(5節)

序.今日は教会の総会です。教会の宣教の働き、神さまの御業がどのように起こされるのかを見てまいりたい。

1.優先順位を大切に

神のみわざが起こるのを危うく妨げられる危険があった。その障害は「群衆」。
本当に助けが必要な患者がいたのに、それほど緊急性のない人がいっぱいで問題が見落とされるところだった。そのまま誰にも気がつかれず処理されないまで終わるところだった。バケツに大きなものを入れて小さなものを入れるとバケツをいっぱいにできるが、小さいものを先に入れると大きいものが最後に入らない。重要なことが、些細なことのために後回しにされる危険がある。優先順位に気をつけなければいけない。人にとって一番大切なのは礼拝。レジャーや用事、急用も大切。しかし、他のことがいっぱい入って、自分の霊、魂に関することがバケツに入らない、というこのないように。それほどの後悔は他にない。

2.自分のイメージに神を押し込まない

「あなたの罪は赦された」という箇所を読んだ時、「なんか、違うなあ」と批判したくなる。それは私のイメージ、予測と違うから。この人の必要は癒しではありませんか?私の求めている答えと違うんですけど、と。「教会はこういうところ」「クリスチャンがあんなことを?」「神さまならなぜこんなことを?」と、自分のイメージ通りでないと失望し、期待を失い、離れていく時がある。批判したくなる時がある。「先にこれをしてください。そうしたら、後で神さまのことを考えます」と。しかし、イエス様は言われます。「なぜ、そんなことを考えるのか」と。あなたがたの方が神より賢いのか?と。『道ありき』の中で、堀田(三浦)綾子さんは病が癒される前に、洗礼を受けました。罪の病の方が恐ろしいとわかったからです。そして病が癒される前に魂が救われ、人生が変わりました。根本的な問題が解決されないと、病は再発するように、私の問題解決の前に、神さまとの関係が正しくなること、それが神さまが人に与える一番大切なものなのです。

3.愛は常識を超える。愛はあきらめない

神さまの御業が起こった背景に、信仰者の姿がありました。彼らはチームでした。誰かが違う意見であれば事は起きませんでした。しかし、人の意見に耳を傾け、心を合わせたのです。自己主張もいつかは信頼する心に変わり、皆の息は一つになりました。

また愛は常識を超えました。非常識?いいえ、超常識です。常識は時に冷たい。しかし、愛はそれを犯しても動くのです。神のわざは愛による信仰によって働きます。また愛はあきらまめせん。壁に当たった時、あきらめずに祈ると、上から知恵が与えられます。知恵は神さまの創造物です。

結.神の愛を信じてあきらめず、祈り続けましょう。神に大事を期待せよ。
(説教者:田代美雪牧師)

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