『教会の交わりと一致』(使徒の働き2章37〜47節) ( 9.9/2024 )
「彼らはいつも、使徒たちの教えを守り、交わりを持ち、パンを裂き、祈りをしていた。」(42節)

'The believers studied what the apostles taught. They shared their lives together. They ate and prayed together.` (Acts 2:42)

創立20周年を迎えました。この20年目に神様の不思議な摂理でこのような新会堂が与えられたことは感謝に堪えません。

本日は大分教会が20周年を迎え、また新会堂も与えられ新しい歩みをされようとしている時、神様より示されましたことを、少しお話しさせていただきたいと思っています。初代教会が行っていたことは、先ほど読みました42節にあります。彼らは次の事をしていたと言うのです。「使徒の教えを守り、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった」と。初代のこのような教会を神様は祝福され成長させられたのです。

これからの大分福音教会でも主が示される、これらの道を歩んで、主の栄光を表していこうではありませんか、その時に大分教会も主は祝されるのです。

彼らは四つのことを守っていたことがわかります。

第一に、彼らは使徒たちの教えを堅く守っていたと言うのです。使徒たちの教えとは、使徒たちを通して伝えられた主の教えのことで、やがてこれが新約聖書としてまとめられていきました。ですから、これはどういうことかと言いますと、聖書の教えを堅く守っていたとうことです。

第二に交わりです。彼らは使徒たちの教えを堅く守っていただけでなく、交わりをしていました。信仰生活においては交わりが大切です。
「交わり」とは、「共にあずかる」「共通の」というのが元々の意味です。ですから、兄姉愛、とりわけ教会の中の共にキリストの体に与っている者同士の暖かい心で共感しあうということをもちろん含みます。

第三はパンを裂くことです。これは聖餐式のことです。聖餐はイエス・キリストが十字架で私たちの身代わりとなって死んでくださったことを覚えるために行うものです。主の救いの恵みを覚え、バプテスマにおいて告白したキリストへの信仰をいつも覚えることを大切にしていたのです。

四番目に、教会は祈りを捧げます。教会にとってとても大事な事です。教会は祈りなくしてありえません。祈らない教会は呼吸をしない人間と同じです。イエスは「だから、あなたがたはこう祈りなさい」と弟子たちに教えられました。それは命令とか指示とかいうよりは、むしろ豊かな招きでありました。

詩篇127篇1節には「主が家を建てるのでなければ、立てる者の働きはむなしい」というみことばがあります。実というのは神様の御力の現すものです。ですから、もし祈らなければすべてが徒労に終わってしまいます。祈りがあって初めて実が結ばれるのです。主が家を建てるのでなければ、立てる者の働きはむなしいのです。大事なのは、どのように立てるかではなく、だれが立てるのかということです。

大分の教会が今から、このような教会として歩んで行かれるとき、初代教会のように主は大分福音教会を祝福されるのです御言葉に聞き、交わりの中でよろこびがあてられる、主の恵みによって救われていることを忘れず、兄弟姉妹と共に祈る教会として、共に進んでまいりましょう。

(説教者;豊後高田福音キリスト教会 大瀧一郎牧師)

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