「聞く力」(マルコ4章33〜34節) ( 8.29/2011 )
「自分の弟子たちには、ひそかにすべてのことを解き明かされた。」(34節)

自分のどこに問題があるのか解らない、という方はおられませんか?マルコは前の11節と同じことをここに繰り返し記しています。先には悔い改めて赦されることができると示唆していましたが、今回はイエスの姿を「すべてのことを解き明かされた」と強調しています。弟子たちがイエスから聞いた解き明かしの方向は悔い改めてゆるされること、と決まっていたのかもしれません。けれども心は、なかなかやっかいな(固い)ものではないでしょうか。

心はしばしば表情に表れてしまいますが、心の中の答えを譲る気のない状態でイエスの弟子たちはイエスの言葉を聞き続けたのではないでしょうか?結果は聞き手の心にかかっていたのではないでしょうか。表面を取り繕っても仕方ない(人生は変わらない)のです。けれどもイエスは誠実に(すべて)教えてくださいました。すなわち、どうしても伝えたい新しい人生があったのです。

私たちもまた、もしかすると教会に通いながらただイエスを評価しようとしているだけかもしれません。そして本のあとがきを読むように、誰かの人生を聞いて満足しようとしているに過ぎないのかも知れません。けれどもイエスは私たちの心の内に光を当てて問うておられます。あなたは、変わる気があるのか、と。そして立ち去らなければイエスはとことん教えてくださるというのです。心を変えられることを期待しつつ、変わり得ないと思っていた人生の方向を神に向けてみませんか。

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