「起きあがった少女」(マルコ5章35〜43節) ( 10.2/2011 )
そして子供の手を取って、「タリタ、クミ」と言われた。それは、「少女よ、さあ、起きなさい」という意味である。(41節)

秋になりました。教会の近くでは週末に家族総出で稲を刈り、稲を干しておられる光景を目に致します。助け合うご家族の姿に心を暖められる思いが致します。主イエスも温かい人格者でありました。彼を通して神は奇跡を行われました。彼は今も多くの人々に彼との出会いの経験を大切にされており、神の子、キリストであると信じられています。

この日、イエスは12歳の少女の死を目の当たりにしました。集まった会衆は泣いていました。けれどもイエスは「泣くんじゃない、眠っているだけだ」と言ったのです。人々には馬鹿げた言葉に聞こえたと思います。けれどもイエスはこの少女に近づき語りかけるのです。「少女よ、さあ、起きなさい」と。

これは相当勇気が必要です。確かに(人々に馬鹿げていると思われるから)と二の足を踏む人が多いのではないでしょうか?主イエスには何でもできたでしょうが、私たちにはできないことが多いことも事実です。けれでも近づいて行って「少女よ、さあ、起きなさい」と語りかける勇気が大切なのです。

ある日、地元で行われた野外コンサートで雨上がりであった為に前の席が空いていました。「前に出てきなんせ〜」と、ひとりの壮年の方が大声で何度も何度も呼びかけてくださいました。勇気が必要だったと思います。けれども、長い時間が経過し一人、また一人と彼の周りに人々が出てきました。彼が勇気づけたのは観衆ではなく出演者だったと思います。鷹巣は農村です。これからもみんなが助け合えたら幸いです。笑われても、心温かく生きていきましょう。

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